ORACLEデータベースのチューニングについて効果的な学習方法を紹介します!
1.ORACLEの基礎知識を習得
まずは最低限のORACLデータベースに関する知識を習得します。
目安はORACLE MASTERのSILVERレベルです。
BRONZEではあまりに概要レベルの知識なので不十分です。GOLDまでいくとバックアップやリカバリの方法などが大半を占め、チューニングするには必要のない情報も多いので、SILVERレベルを目安に知識を習得してください。
黒本の教科書は情報が整理され、よくまとまっているので体系的な知識を効率的に習得することができるのでオススメします。
オラクルマスター教科書Oracle Database Bronze 12(トゥエ iStudyオフィシャルガイド [ 桜井裕実 ]
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オラクルマスター教科書 Silver Oracle Database 12c iStudyオフィシャルガイド [ 株式会社システム・テクノロジー・アイ林優子 ]
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2.ORACLEアーキテクチャの理解
ORACLEの基礎知識を習得して初めてスタートラインに立つことができます。
基礎知識の後は、さらにORACLEのアーキテクチャの理解を深めてください。
特に、ORACLEがSQLを解析し、どのような手順でデータを取得しているのか。
また、ORACLEがメモリ(SGA)をどのように利用し、データベースの性能を維持しているのか。
これらを学習するとき、下記の書籍が非常に役に立ちます。
こちらの本には黒本よりも詳細に、かつ分かりやすくメモリ構造や用途が説明されています。
プロとしてのOracleアーキテクチャ入門第2版 図解と実例解説で学ぶ、データベースの仕組み [ 渡部亮太 ]
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3.チューニング方法を学ぶ
ORACLEアーキテクチャを理解したところでようやくチューニング方法を学びます。
チューニングにもいくつかの方法や観点があります。
手当たり次第にチューニングするのではなく、きちんと原因を分析し対処していくことが大事です。
下記の書籍には、OracleEnterpriseManagerや各種分析ツールを利用した原因分析の方法や分析レポートの読み取り方、原因に応じたチューニングの具体的な実装方法が載っており大変有効です。
オラクルマスター教科書ORACLE MASTER Expert(パフォーマンス・チューニング編) iStudyオフィシャルガイド [ システム・テクノロジー・アイ ]
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まとめ
ORACLEデータベースのチューニング方法はIO削減やメモリチューニング、表・索引の断片化解消などある程度絞られます。実際に検証し対応工数や効果、それぞれのチューニングの特性を理解していくことが重要です。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
SQLのチューニングについては、「SELECT文のSQLチューニング方法まとめ」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。